江戸時代、家康・秀忠等により指定された宿場町は、街道を支える街として人馬継立・継飛脚という重要使命を遂行し、社会に大きく貢献しました。近年この宿場・街道が忘れられ始め、また歪んで伝承されることが散見されることから、幕府街道施策等を正確に伝承することを目的とした「街道交流会(東海道57次交流会)」が毎年行われており、これまで第1回は静岡市、第2回は名古屋市、第3回は三島市にて「東海道57次」を中心に開催され ました。
宿場使命の一つであった継飛脚業務を参考に、町飛脚等を含めて郵便が開始され、2021年は150年目となります。継続的に宿場文化、街道文化を正しく伝承するための活動や関係者が積極的に情報交換が行われることで、街道情報や文化遺産を活用した地域社会の発展にも繋がると考えております。
第4回 街道交流会(第4回東海道57次交流会)
明治4年3月1日(1871年4月20日)に東京から大阪までの東海道57宿、美濃路・名古屋宿、佐屋路4宿に郵便取扱所が開設されて150年になりますが、日本の郵政は、宿場の重要使命であった継飛脚業務を採り入れて創業しており、郵便と宿場・街道の縁は深いものがあります。
東海道町民生活歴史館では、平成29年に第1回東海道57次交流会を静岡県静岡市清水区の蒲原宿で開催し、その後、名古屋市、三島市と3回にわたり開催してきました。今年度は中山道、美濃路、佐屋路も含めた拡大交流会を企画し、第4回街道交流会として岐阜県で開催するために準備を重ねて参りましたが、新型コロナ感染症の問題が深刻になったことから、朝日大学の協力により、従来の様な一般参加いただく方式でなく、主催者、共催者など関係者に限定した方式で開催されました。なお、交流会を撮影した動画は、下部のリンクまたはYouTube(街道交流会チャンネル)でご覧いただけます。